絵本読み聞かせで中学受験に合格!小学生の学力があがる理由と効率的な方法

頭の良い子は絵本読み聞かせで育てることができるという話、最近、あちこちで見聞きしませんか?文部科学省が読み聞かせをさかんに勧めています。読み聞かせは学力をつけるのに役立つからです。

絵本読み聞かせは地頭を育てます。

地頭が良い子とはどんな子かというと考える力を持っている子供のことです。幼い頃から考える習慣をつけてあげるといいですね。考える力(思考力)はどうやって養うのかというと意外に簡単にできるのです。

毎日、7分でいいから絵本を読んであげることです。7分あれば1冊の絵本を読み聞かせることができますね。1冊の絵本の中に含まれている深い内容が子供の頭を良くするのです。毎日の絵本読み聞かせを習慣にしていけば、子供の頭は確実に良くなるのです。つまり、地頭が良くなるというのです。

6歳までの絵本読み聞かせが右脳と左脳を同時に発達させる。

人間の脳はほぼ子ども時代に養われると言われます。右脳と左脳が働いて頭が良くなると言われています。右脳は直感力、感性を司る。左脳は論理的思考力を司るのだそうです。絵本を読んでもらっている子供は、絵をみながら言葉を聞きますね。つまり、絵を見ることで直感力,感性が刺激され、養われています。

読み聞かせの言葉を聞くことで論理的思考が育ちます。絵本読み聞かせは、人にとって最も大切な感性と論理的思考力が知らず知らずのうちに養われます。楽しみながら知らず知らずのうちに地頭が良くなっていくのです。塾にやらなくても大丈夫!安心してください。家庭でふつうにできるのですから。

保育園や幼稚園で園児に読み聞かせすると、子供の違いがはっきりわかります。「はらぺこあおむし」の絵本を読み聞かせしていたときです。次のページにりんごが描いてある場面。私が子供たちに言葉かけします。

「あおむしくんは何か見つけたよ。赤くて丸いもの、なあんだ?」「トマト」「さくらんぼ」「西瓜」「りんご」などと口々に答えてきます。ところが、何にも言わない、表情が動かない。ぽかんとした顔の子供がいます。

その子の頭の中には何にも浮かんでこないようです。言葉によって想像する力が養われていないからです。他の子供がいきいき反応しているのを見て黙ってうつむいてしまいます。その子供のところまで行って、誰にも聞こえないような小さい声で言います。

「り、のつく果物なあんだ?」「りんご!」子供は自身満々で言います。「あたり!すごいね〇〇ちゃん」その子の家庭では絵本読み聞かせをしない、スマホを見せているということです。家庭で絵本を読み聞かせしてもらえるように担任の先生にお願いした結果、みるみるうちに言葉が出るようになりました。

読み聞かせは1日に7分で良い

1日に7分間、読み聞かせてください。1冊がおよそ7分から10分以内に読めます。1冊、読み終わることができない場合は、2回か3回にわけて読み聞かせすればいいです。おはなしの途中で終わってしまっても大丈夫です。

しばらくして続きを読んでも平気です。子供は頭が良い、記憶力はおとなより優れていますから心配ありません。ちゃんと前の話を覚えていてすんなり入ってくるのです。ほんとうにびっくり!子供の頭はおとなよりずっと良いのです。

どんなに忙しくても7分は絵本を読んであげましょう。1日に1冊、7分、1週間で7冊、1月で24冊から25冊。すごいと思いませんか。これだけ絵本を読んでもらった子供の頭と心が良くなるのは当たり前ですよね。

小学校6年生まで毎日3冊、絵本を読み聞かせたお母さんがいました。子供の声を受け止めては返す読み方です。このお子さんは、塾に行かず東大医学部に現役で合格!卒業後は小児科医院を開業。診察の前に絵本の読み聞かせをすると子供がおとなしく診察させてくれる。人気の小児科医になったそうです。

読み聞かせの時間帯はいつがいい?

保育園や幼稚園にに行っていないゼロ歳や1、2歳のお子さんなら、朝のミルクの後やおやつの後、お昼寝の前か起きてから。3、4、5歳のお子さんなら、夕食の後や寝る前がいいでしょう。お腹も気持ちも落ち着いていますから絵本の中にしっかり入ってくれます。

お布団に入って寝転がって読んであげるのもいいですね。布団に入ると良い気分になってしまって子供より先に寝入ってしまってもかまいません。私も子育て中にしょっちゅうこんなことがありました。

「さんびきのくま」と「さんびきのこぶた」の話がごちゃまぜになってしまい、「ママ、それ、違うよ。ちゃんと読んで」と子供に怒られることもありました。けれど、それでいいのです。親子の絆がしっかり結ばれるゴールデンタイム、かけがえのない愛の時間です。

歯医者さんで待つ間、公園で絵本の読み聞かせ、効果抜群

歯医者さんで待つ間、電車に乗っている時、公園でおやつを食べながら読み聞かせるの良いですね。子供をおとなしくさせるのにスマホを子供に預けて動画を見せるのもひとつの手ですが、せっかく時間があるのだから絵本タイムにするのはいかがでしょうか。

場所が変われば案外すんなりと絵本に入ってきます。近くにいる子供も一緒に絵本を見にきます。「うちのママは、絵本読みがうまいんだ」子供はお母さんを誇りに思うのです。子供が親を誇りに思える。すばらしいですね。

公園に遊びに行くとき、おやつや水筒のほかに絵本を2、3冊、持っていくといいですよ。公園を走り回ったら、必ずお母さんのところに駆け込んできます。そんな時がチャンス。お茶を飲みながら、おやつをいただきながら絵本の読み聞かせをすると、子供はぐぐっと引き寄せられてきます。

近くにいる子供やお母さんも自然に寄ってくるのです。自分の子供だけに読んでいるとマンネリになるのですが、よそのお子さんが一緒に聞いてくれると子供はいつもより集中して聞いてくれます。お母さん同士も仲良くなって、子育ての話ができるようになります。

保育園や幼稚園のお母さんばかりが友達というのも窮屈に感じることがあるものです。誰か知らない人と話したくなったら絵本を持って公園に行って絵本読みをしてみてください。知らない人とお話しできるようになります子育て中のストレスが緩和できる。一石三鳥ぐらい効果があります。

絵本で中学受験に成功した!

中学受験、たいへんですよね。とにかく点数を稼がなくてはなりません。塾にやっているのに算数の成績があがらない子供の原因は何だと思いますか?国語力なんです。国語の長文解釈問題、算数の応用問題を解くには国語力がぜったいに必要です。

国語力の大元は語彙です。語彙はどこで養われるかというと、幼児期からの絵本読み聞かせにあります。語彙が豊かな子供は、思考力、想像力、創造力がついていますから、長文が出されてもおたおたしないですんなりとわかるのです。

ところが語彙が乏しい子供は問題の意味がわからないのです。有名塾にやっているのに成績があがらないお子さんがいました。困ってしまったお母さんに勉強をみてほしいと頼まれました。お子さんが何につまづいているのか原因を探すということで家庭教師をお引受することになりました。

国語の漢字書き取り、読み、意味調べは良くできます。算数の計算問題は正確でスピードも速い。ところが長文解釈、算数の文章題になると頭がカチッと固まってしまいます。そこでお母さんにお尋ねしました。

「お子さんに絵本を読んであげていましたか。何歳くらいからどんな絵本でしたか」お母さんの答えはこうでした。幼稚園でもらってくる絵本は読みましたが、特に他の絵本は買っていない。図書館にも行っていない。

小学校にあがってからは名作童話や偉人伝を買い与えたそうです。幼児期の絵本読み聞かせがすぽっと抜けていました。何でも吸収する3歳から6歳までの絵本読み聞かせがすぽっと抜けているのです。抜けたまま次の段階に行くことはできない。

抜け落ちているところ(絵本読み聞かせ)を埋めていこう。ゆくのが良い。そこで、高学年向きの絵本「銀河鉄道の夜」「蜘蛛の糸」などを読み聞かせしてみました。「絵本なんてやめて、勉強、教えてください」子供は怒りました。

小学6年の子、絵本に食いついた!

子供はぶすっとした顔で絵本にチラと目をやるだけですが、私は、感情豊かに読み続けました。すると、目を輝かせて絵本に食いついてきました。顔つきが全然、違います。物語の要所で対話式で問いかけ、語りかけするとどんどん反応してきます。

しめた!このまま授業を進めよう!子供の右脳と左脳が同時に働いているのを実感しました。対話式で絵本読み聞かせをし、子供が言ってきた言葉を受け止め、子供といっしょになって考え、語り合いました。

「絵本はこれぐらいでいい?算数、やってみる?」「いいよ、やっても」ちょっとつまらなさそうな顔でしたが、簡単な応用問題を出してみると、ささっと解けたのです。それからは、勉強が始まる前に絵本を対話式で読み語りする、次に算数の応用問題、国語の長文解釈をやってみました。

あら不思議!ちょっと考えると問題が解けるようになりました。絵本の後に算数と国語の勉強をするという塾が7ヶ月後に終わりました。「もう大丈夫!自分でやれるから。塾はやめる」難関中学受験に成功しました。

一に国語、二に国語、三四がなくて五に国語、あとは十以下

数学者の藤原正彦先生の言葉です。「とにかく日本人の魂の中心である国語を身につけさせること、読書を好きにさせること、その次には算数の九九をきちんと覚えさせること。それを抜きにして創造性だ、独創性だ、自ら考える力だといくら叫んだところで、そんなものは生まれるはずがない。

初等教育における国語の占める割合は、それくらい圧倒的なんですね。江戸時代の初等教育は寺子屋で行われていました。寺子屋の先生たちの偉大さは、教育にとって最も大事な3つを読み、書き、算盤(計算)と順序立てて捉えていた点ですね。藤原先生の考え方に賛成です。

スマホで用が足りる便利な時代ですが、1日のうち7分でいいから、スマホをさわらない時間を作りましょう。お父さんやお母さんが子供に絵本を読んであげる。上の子が下の子に読み聞かせる。良い雰囲気の家庭になります。

絵本読み聞かせは生きる土台を創る

作家の竹田恒泰さんは、ご自分のyoutubeチャンネルで子供を読書好きにすることが大切だ、本から得られることは計り知れないほど莫大な内容と価値がある。だから読書好きな子供を育てなさいと強調されていました。

そのとおりです。何もしないで子供が読書好きになるわけがありません。そのためには赤ちゃんから小学校6年生までに絵本を読んであげてください。子供の一生の土台を創ることになるからです。生きる土台を創るために、子供の心と地頭を良くしましょう。

妊娠中から12歳まで絵本読み聞かせによって親子の絆がしっかり結ばれます。少年期に道を外すことがあっても必ず親の元に帰ってきます。高校生への読み聞かせも効果があります。自死や親殺し子殺しなど地獄のような事件が防げると思います。

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