デンマークに行くとアンデルセン像があちこちに立っています。高さが4、5メートルもあるのや2、3メートルのもあるし、実物大のもあります。真面目そうな背筋を伸ばしてまっすぐ立っていたり、子供が足元にからみついているのいや、手には本を持ち、顔を左に向けて座っているのはチボリ公園を見ているらしい。生まれ故郷のオーデンセにあるし、コンペんハーゲンにもあります。あっちにもある、こっちにもあるという感じで、ふいに出会えるのを楽しみに歩くのをオススメします。
アンデルセンが動いた!
コペンハーゲンの街中には北欧らしいお店がずらりと並んでいる。間口は小さい。人一人が体を斜めにして入るほどだ。中には黒っぽい服の男性が座っているのが見える。デンマークのお土産を売っているらしい。
男性の右手がゆっくり動く。振り向かれた思ってぎょっとする。でも、あわてて挨拶しなくてもいい。なんと、アンデルセンの実物大人形がペンを持ってゆっくり動いている。この人形のことはガイドブックに載っていないようです。
場所は、デンマークの賑やかな街中、街いちばんの本屋さんを探しに行った時に偶然という感じで入った店なのではっきりお伝えできないのが残念です。ぜひ、行ってみてほしいお店です。日本からのツアー客が行くコースになっているようなので分かり次第お伝えしますね。
アンデルセンと可愛い子供達
これはアンデルセン博物館にある銅像です。銅像はやわらかい色の白。アンデルセンの右膝に腕を乗せてアンデルセンを見上げている子供の顔をご覧ください。信頼感に溢れています。左手で女の子の肩を抱いている指がやわらかい。アンデルセンは何を話しているのだろう。
薄暗い部屋に小窓から差す光がぼうっとしていて今にもアンデルセンがお話を語るように思えます。「錫の兵隊」か「はだかの王様」か・・・。何を語ったのだと思いますか?私も聞きたい、と思ってしまうのが不思議です。
チボリ公園を見ているアンデルセン、童話の構想を練った
チボリ公園は、公園というより世界最古の美しく楽しい遊園地。だディズニーランドの元になったとも言われています。まるで絵本がそのまま目の前にあるというくらいで色は鮮やか、お城のような建物の中にアトラクションがたくさんあります。
中央駅からすぐ近くにあります。観光客がぞろぞろ歩いているので後ろをくっついて行けばチボリ公園に着きます。アンデルセンはチボリ公園に度々、足を運んだらしい。どうしてかなあ・・・。公園で遊ぶ子供が見たかったのか、アンデルセン自身が遊びたかったのかなあ。
アンデルセンの像は、とにかく大きい。右手に本を持ち。左手に杖を持ち、首を左に向けて見上げるような格好でにチボリ公園を見ている。像の足元に座って写真を撮るのが良い感じですが、石がつるつるして滑りそうになるので要注意。冬はお尻が冷たくなるほどなので気をつけてください。
オーデンセの立像は高さが5メートル
アンデルセンが生まれたのはヒューン島のオーデンセ市です。アンデルセン博物館はオーデンセ市が運営しています。そこに巨大なアンデルセン像が立っています。高さが5メートルほどありますので見上げると首が痛いほどです。広い庭の中にでんと立っているのですごく目立っています。
こんなに大きくて高くて立派なアンデルセン像を作るのだから、世界中から来る観光客は喜ぶだろうなあ。でかいアンデルセン像で稼ごうと商売気があるのかもしれない、なんて不埒なことを思ってしまう私は不純でしょうかね。
アンデルセンとツーショット写真は難しいかもしれませんね。彼が立っている台座にしがみつくかっこうになってしまったり、傍にちょっこんと立つ。どのポーズもサマにならない。アンデルセンさん、そんな高いところに立っていないでここまで降りてきてよ、と言いたくなりますが、あなた様はいかがでしょうか。
こんなところに片足の兵隊、裸の王様、達が立っている
夕暮れにコペンハーゲンの街を歩いていると、突然、黒っぽい人形のような大きな銅像に出会う。思わずドキッとして足を止める。コペンハーゲンっ子は誰も気に留めないで談笑しながら歩いて行く。どこかで見たような人。
思い切り腹が出ているのは、はだかの王様。片足の錫の兵隊が鉄砲をかついで細長いシルエットで立っている、みにくいアヒルの子もいる。雪の女王は・・・見つけられなかった。
アンデルセン童話の主人公達が道の真ん中や端っこにでんと立っている。どれも背が高い。アンデルセン童話の登場人物達があちこちにいると、アンデルセンの世界にすっと入ってしまう。デンマーク人の心の中にはアンデルセン童話の誰かが住んでいるのかなあ・・・。
アンデルセンを生んだデンマークはおとぎの国だ。人魚姫、はだかの王様、みにくいあひるの子、雪の女王、豚かいの王子などが国中を歩いているような気がしてしまう。直行便のツアーが出ているので割に気軽に行けると思います。夢の国に降り立ってみるのをおすすめします。
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