デンマークの明るい文化の秘密はどこにあるのか、カギは学校教育が握っている!

デンマークは国中がカラフルなことに驚かされます。家も教会もレストランもコーヒーカップも料理も、なにもかも色彩が豊かで心底、びっくりします。どんな教育を受けているのだろうか。先生を養成する大学はどんな授業をしているのだろうか。コペンハーゲンにある国立大学の学生はどんな感じで学生生活を送っているのでしょうか。

芸術系博物館のような学舎に明るい学生

大学、といっても校門はありません。芸術的な綺麗なアパートが大学というから驚きです。中庭にどでかい気球のようなものがでーんと置いてあります。

地球とか宇宙を表しているそうです。少し欠けているところがあるのは、世界には完全なものはない、人間も同じ。欠けているところを埋めていくのが私たち、だそうです。

校舎の壁のところに自転車が何台も置いてあります。1時間以上かけて自転車通学する学生はざらにいます。さすが自転車大国線マークの子供達、雨が降ってもぜんぜん気にしない。

デンマークの雨は、スコールみたいにざあと降って、10分待てばあがるので、傘を持ち歩く人はほとんどいません。雨があがると人も自転車もいっせいに動き出します。

授業はオールパソコン。コーヒーとハンバーガー,OK

赤いセーターにスカートの先生は手元のパソコンを使ってパワーポイントで講義が始まりました。学生達は全員がパソコンのキイボードをたたきます。

ノートを取る学生はひとりもいません。教室内はカチャカチャという音と、時折、コーヒーをすする音とハンバーガーを食べる音がします。授業中にコーヒー&ハンバーガーは驚きです。

先生も学生も気にしません。携帯が鳴ると学生は教室から出て行き、話が終わるとすっと入ってきます。申し訳なさそうな顔をしていないし、先生も軽くうなづくだけです。

日本の大学ではあり得ないですよね?教師の控室にはフルーツやお菓子がおしゃれな皿に盛って置いてあり、コーヒーや紅茶のサーバーもあります。ここはカフェですか、と言う感じです。

教師の控室といってもドアがありません。先生がコーヒーカップ片手にサンドイッチを食べている様子が丸見えですが、いつでも学生が話に来れるようにオープンにしておくのだそうです。

大学の食堂はカジュアルで綺麗で、学生達は持参のサンドイッチやちょっとしたお菓子やリンゴをた片手に談笑しています。コーヒー片手に立ち話をしている様子は映画の一シーンです。

空き時間は学内にあるジムで体を作るといいます。大学の授業料は無料、施設の使用料も無料。学生達の顔が明るいのは、学資金に苦労しないからでしょうか?

学費無料にも問題がある。競争が無いのは良いことか?

デンマークの教育家の意見は二つに割れていました。無償で大学に行けることは良いことだ、貧しい家庭の子供にも良い教育を与えることができる。

平等に教育を受けることは良いことだが、成績を競い合うことが無いので無気力になる子供もいる。子供の能力を伸ばすために競争は必要だという意見です。

教育も福祉も生涯無料というのは大きな魅力です。ですが、子供の個性を発見して伸ばす為には、ある程度の競争も必要だと思います。デンマークの光と陰は教育に表れていると感じます。

あなたはいかがでしょうか。観光客の目で見ているだけではわからない部分がありますね。デンマークに行かれるときは、どこかの現場でじかに話してごらんになってくださいね。

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