童話の王様、アンデルセンは結婚していたのか、子供はいたのでしょうか。アンデルセンが好きなタイプは、奥さんは、どんな人か、恋愛結婚なのか。どんな家庭だったのか、どんな生涯を送ったのか、気になりますね。70歳で人生を終えるまでにはどんな女性と付き合ってきたのでしょうか。
初めての女性はお母さん
アンデルセンはお母さんっ子でした。お母さんがオーデンセ川で洗濯女として働いている時に、お母さんの近くで歌を歌ったり、人形劇をしたりして遊んでいました。
アンデルセンは、歌うのが大好きでした。歌声は、オーデンセ川で働く洗濯女達を慰めました。ボーイソプラノだったと自伝に書いています。
人形劇をするのも大好きでした。人形をこしらえ、人形の衣装も縫いました。台本も即興で作りました。子供時代のアンデルセンは読み書きができないので、即興でセリフを言って歌いました。
アンデルセンの家は貧しかったので、学校に行くことができなかったのです。お母さんも文盲でしかたら字を教えることができませんでした。
アンデルセンは恋多き人
オーデンセからコペンハーゲンに出てきてからのアンデルセンは、綺麗で清らかな女性に憧れましたが、その恋はなかなか実りませんでした。
き人だったのです。アンデルセン博物館には初恋の女性の肖像画やラブレターが残っています。もちろん複製ですけれどね。アンデルセン博物館に行ってみましょう。
初恋の人にラブレターを書き続けたが、恋は実らなかった
アンデルセンの初恋の人は、リーボアという女性でした。歳は23歳だと言われています。アンデルセンは、リーボアに毎日のように恋文を書きましたが、リーボアは他の男と結婚してしまいました。
リーボアは可憐で清楚、ふくよかで上品な女性ですね。アンデルセンのタイプはこういう女性。ラブレターの枚数は1枚2枚ではなく、何枚も書きました。文字には力がこもっています。一生懸命に書いたのだと思われます。
ラブレターの文面はわかりません。デンマーク語で書いてあるので・・・。心からあなたを愛している、と切々と訴えたということです。デンマーク語がわかる方は、日本語に訳してくださいませんか。
初恋の人リーボア。アンデルセン博物館に肖像画が展示されています。
アンデルセンの恋文。アンデルセン博物館に展示されています。アンデルセンは恋人に毎日、書きました。字は力しっかりして力強い!アンデルセンの切ない思いが伝わってきます。
アンデルセンは手紙を書くのが大好き。手紙魔と呼ばれるほどでした。
失恋するたびにどんな作品が生まれた?「コマとキリ」、「豚飼いの王子」
初恋の人が他の男と結婚してしても、まだ諦められません。何年か経って元恋人に会ったアンデルセン、彼女に幻滅してしまいました。歳をとって若い時の面影がないからです。アンデルセンは面食いだったと言われています。
そこで、「コマとキリ」という作品が生まれました。大切にしていた人形も捨てられ、やがてゴミになるという話です。けっこうきつい結末ですね。
道路に靴の足跡が・・・誰がどこへ行くの?
砂色とオレンジの石畳の上に靴の足跡がくっきりとついています。どこかへ続いています。誰がどこへ行くのだろう?靴跡の先にはアンデルセン博物館があります。
足跡は、アンデルセンの靴跡。歩幅は40cmくらい。真っ直ぐに歩いているのがわかります。
アンデルセンの靴跡は立ち止まっています。靴の先にはプレートが埋め込まれています。何が書かれているのかわかりません。デンマーク語がわからないので・・・。この先はアンデルセン博物館と書いてあるのでしょうか。
靴のサイズは30cmくらい。靴跡に乗って歩いていくとアンデルセン博物館に着きます。
靴跡にぴょんと飛び乗って歩くと、190年くらい昔に簡単にワープできます。自分がアンデルセンになったような気分になるから不思議です。アンデルセンが生きているような近い人に感じることができます
アンデルセンは文章も絵も描きます。案外、知られていませんが・・・。足を踏ん張り、両腕を振り上げ、けっこう激しい感じの絵ですね。アンデルセンの性格そのものです。
アンデルセン実物大の銅像。少し青みがかっています。ひんやりしているので夏には気持ちいいですが、冬はお尻が冷たいから要注意です。
アンデルセンの左側に座ってみると、アンデルセンの長いマントに包まれる感じがして、友達になったような気になります。アンデルセンと友達になりたい人のおすすめスポットです。
アンデルセン博物館は駅から割に近いのでわかりやすいです。人がぞろぞろ歩いていますから、ついて行って大丈夫です。しばらく歩くと石畳の道路に靴跡が向こうに向かって伸びているます。
道の角を曲がって、広い通りに出て、車か馬車でも通っていたのか馬車道(と勝手に言っておく)を渡るときは、靴跡が無かったような気がする。ぜひ、行って確かめてください。
歩幅は案外、狭いような気がした。アンデルセンは背が高いからもう少し大幅でもいいかと思いませんか?
アンデルセンがオーデンセに住んでいたのは14、5歳の頃と言われています。となると、まだ子供だからこれぐらいの歩幅でいいのかもしれない。
シェークスピアに憧れていたというから、ロミオがジュリエットに書いた熱烈口説きラブレターかもしれない。何度も何度も書き直した跡が見える。涙の跡は・・・無かった。
アンデルセンは歌姫に恋をした。アンデルセン自身が歌が好き。歌手になりたいと思ってコペンハーゲン劇場に売り込みに行ったのだから、歌手を好きになるのも納得できる。
結婚した歌姫を追いかけて結婚申込みをしたそうだ。「豚飼いの王子」という作品の中で、王子は美しい歌を歌うナイチンゲールを姫に贈るが、こんなオモチャ、いらない、とナイチンゲールを逃してしまう。
報われぬ愛の話がアンデルセン童話の中に見られと思いませんか。「飼いの王子」「人魚姫」などは、恋に敗れ続けたアンデルセンの切ない気落ちが表れているような気がしますが、いかがでしょうか?
アンデルセンは絵を描いたのか
文にスケッチがついている本がある。繊細ではなく荒っぽくもなく、大胆で勢いがあるスケッチがある。文で物語を表現しながら、絵でも表現している。
アンデルセンは、子供時代には人形劇の台本を書き、衣装を縫い、人形を操った。だから、デザインのような絵を書いても不思議ではない。
アンデルセンの物語が好きなら、やはり現地に行ってみるのをオススメします。アンデルセン博物館のあるオーデンセ市は外してはいけない処ですね。
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